1974年、小武ウ巳先生のご努力で、稲生綱政、岩崎洋治先生らのご協力を得て「臓器保存研究会」が発足しました。第1回は東京医科大学講堂で、高橋雅俊教授を当番世話人として開催されました。小武ウ巳先生奔走の成果です。臓器保存研究会は外科医の集まりであり、日本外科学会の前日に外科学会開催地で行うのを習わしとして、熱い討議を重ねて来ました。
1994年、稲生綱政会長の「20回を機に会の変革を」とのご発案を基に、外科学・移植医学のみ成らず、基礎医学、工学、薬学、農獣医学等の研究者を加えた広範な分野を対象とする学会へと昇格し、小武ウ巳教授を総会会長として「第1回日本臓器保存生物医学会」として新生しました。
初代理事長は稲生綱政先生、次いで小武ウ巳理事長、雨宮浩理事長体制へと続いています。その後は、各総会会長のご努力と学会役員のサポートで発展し、現在に至っています。
毎年の会の呼称を、学会となった時からの回数で表示してきましたが、2006年から研究会時代の20回の歴史を加えることとなり、過去の会もそれぞれ20回を加えて呼称することになりました。
本年で35年の歴史を持つ本会は、多彩な学派が集結して、移植/再生医療のためのCell and Organ Biology研究 について、実のある討議を行う会に成長しています。
本会は、目的を達成するために多くの学会/研究会との協調・融合を模索しています。広く会への参加を求めます。(文責 浅野)